踏生集34(金子尭子•川西多津子・小竹康子)

2021年2月号の踏生集より同人の作品を紹介 秋の土手   金子尭子 過ぎし日の景色消え去り秋の土手ひと叢の薄の銀に駆け寄って勝ち誇る穂の紫や蘆の土手穂の揺れて球児飛び出す蘆の土手大花野父の自転車置き去りに 秋明菊    川西多津子 台風の過ぎ去るまでの刻長しひとくぎりつけてしばしの秋薔薇雨の園に十月桜の自己主張楚々として秋明菊のそよぐなり秋風に蘇る宗麟像凛と 家居にて…

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俳句雑誌『麦』2021年2月号(通巻818号)

す俳句雑誌『麦』2021年2月号​★「哀悼」   対馬康子(5句) ​遺句遺影朗らかなりき山眠る ​★特別作品「見えない影」  徳山優子(15句) ​伸びきった平日の輪ゴム大糸瓜底紅の見えない影を見ておりぬタワマンの下の垣根に虫の声 ​★地熱深耕   地熱集より対馬康子選 ​追われるものの影持つ少年牛蒡引く 中山宙虫石泣くと思えり虫のかぼそくて   大和田富美黒揚羽男池出て電流曳く  …

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踏生集33(足立町子・阿部次良・有永真理子)

2021年1月号より 同人の自薦5句を紹介しています。 「昨日の恋」  足立町子 コスモスの真ん中にいる雨女爽やかや佛にもある泣きぼくろ藤の実に昨日の恋がぶらさがる秋の川何か忘れてきたようないつの間に嬰児の寝息十三夜 「秋風」     阿部次良 ふっきれず足の向くまま大花野城壁の白亜をまどう秋の蝶秋風と渡る城址の廊下橋人柱の祠に今日もつくつくしケーブルカー軋みて秋のラクテンチへ…

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